大震災⑤〜被災地からの帰還

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大震災⑤〜被災地からの帰還

ジェイ・エス・エス代表

ついに避難所の私たちは帰れることになりました。
JRがバスを出してくれたのです。

大型バスが数台やってきました。
東京行きです。
燃料(軽油?)もJRが備蓄してあり、満タンだそうです。

救援物資(と言ってもおにぎりお茶ですが)も届き、
何となく希望の光が見えてきたところでしたので、安堵感ハンパねえと言った感じです。

「みんな乗れるのか?」との疑問も少し申し訳ない理由で解決しました。
新幹線で被災した方だけが対象だったのです。
当然と言えば当然なのですが交通インフラを担う国策企業の底力とお役所感覚に妙に感心しました。

出発直後、国道は渋滞しています。
ガソリンスタンドに長蛇の列です。高速道路に乗りました。
自衛隊の車列に出会う以外は車が走っていません。所々道路が陥没していたりします。
仙台から福島を抜ける頃に漸くコンビニが営業していました。
バスはそこで停車しました。

被災者の皆さんが何を買い求めたか、想像できますか。
もちろん私も同様でしたが食べ物、飲み物ではありませんでした。(もちろんそれもありましたが)

携帯電話のバッテリーです。
皆さん電池切れで充電もできず、情報に飢えていたのです。

品薄にはなっていましたが、入手することができました。
当時は規格も各キャリアでバラバラであったために
当時auだった私はややレアなバッテリーだったからでしょうか。

宇都宮に近づくにつれて渋滞も激しくなってきました。
この調子では東京にいつ着くか分かりません。
新幹線が止まっているか、在来線が動いているのかJRバスの職員ですらわからないのです。

その時に利用したのはTwitterでした。
どうやらダイヤは乱れているものの在来線は動いていることがわかったのです。

このまま東京までは何時間かかるかわからない、
けれど電車も動いていなければもっとひどい目にあう・・・。

皆さんの意見をまとめて東京行きだったバスは進路変更して宇都宮駅を目的地としました。

夜の8時ごろですが我が家につくことができました。
親戚、家族も集合してくれていました。
興奮冷めやらぬ中、久しぶりのまともな食事とビールにありつくこともできました。

その後は放射能やら津波やらの情報を目の当たりにして、愕然としたことも記憶に新しいです。
何よりも感心したのは新幹線代を全額払い戻してくれたことでしょうか。

現代人にとってスマホは単なるガジェットではなく、生活の一部であることを今更ながら
痛感した被災でもありました。

今なお日常を取り戻せていない被災者の方々に心からお見舞い申し上げて
大震災シリーズのコラムを終えたいと思います。

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